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パソコン修理と日常

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仏壇アルバイト

大学時代に所属していた部活に、代々引き継がれている通称「仏壇」というアルバイトがありました。

昔、私の大学では、学生が公然とアルバイトをすることが禁止されていました。

その頃、仏壇会社の社長が厚意で斡旋してくれたのがきっかけだといいます。

当時から変わらないかは分かりませんが、アルバイトの内容は以下の通り。



まず、朝イチ(たいていは始発の電車に乗り込みます)で、大学の隣の市にある仏壇会社に出向きます。

そこから仏壇を積み込んだ会社の軽トラに乗り込み、納入先に社員さんと向かうのです。

納入先は毎回違いました。

地区の公会堂での展示会のために、何台もの軽トラで乗り付けたり、個人宅へ運び込んだり。

日給のわりには、実働時間が短く、わりの良いアルバイトだったと思います。

ただ、仏壇を運ぶので、力と体力、そして注意力がかなり必要でした。

会場までは軽トラで運べても、車から降ろし、据えるべき場所までは人力で異動させるしかないのです。

一口に仏壇と言っても、色々なものがあります。大きさも値段もピンキリで、何より仏壇という

特別な商品がら、万一落として傷でも付けると大変なことになります。

そのため、アルバイトに出向くのは男子部員に限られていました。

仏壇のランキング情報

今では学生は自由にアルバイトができますが、今もそのアルバイトが受け継がれているのには、

不自由な時代に助けてもらった恩義の意味ももちろんあります。

しかし私が聞く範囲では、会場へ向かう道すがらの軽トラの中で、若社長が人生論を説いてくれる

時間が、何より楽しかったことが一番の理由だったようでした。

今日はどこへ行って、どんな話をしたと男子部員たちがわいわいと盛り上がるのを、私を含む

女子部員はいつも、うらやましく思いながら聞いていました。

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